【29回目】防虫対策<2>工場外回りの対策

植栽は手入れと記録が必要
食品工場の周囲に植栽はない方がよいが、工場立地法の緑化面積などに対応しなければならない場合は、可能なら樹種を選定する。
虫が好む樹木はサクラ類、スギ、ツバキ、ツツジ、サツキ、クチナシなどで、これらはたとえ自治体の花に指定されていてもやめた方がよい。虫が発生すれば、その虫を餌にするクモまで集まってくる(写真1・2)。

虫が好まない樹木はヒノキ、ヒバ、クスノキ、カシ、シイ、ジンチョウゲなど。ハーブ系もかなり対応できる。落葉の清掃といった手間のない植栽の選定も含め、地元の植木職人に聞いてみるのがよい。
植栽によって、虫の発生や落葉の季節に合わせた対応や手入れをしなければならない。年間計画を決め、12ヵ月のチェックリストを作っておくこと。チェックリストがないと忘れがちになり、虫の工場侵入につながることになる。
ごみ処理
工場の周りや駐車場の隅などに、壊れた機械や粗大ごみなどが放置されるのをよく見かける。これは見苦しいだけでなく、隙間や湿気が多いため、虫の発生源になる。
ごみ置き場、特に生ごみがある場合、ごみ収集後の清掃・洗浄・殺菌を怠らないこと。工場によっては収集業者がこれを請け負うところもある。地面がへこんでいて、洗浄後に水たまりができる場合、修繕しておくこと。
排水施設は定期的に清掃
どぶなどの排水施設が、隣接した建物との境界にあったり、自治体の管轄になっていると、放置したり、清掃がおろそかになりがちのことが多い(写真3・4)。

しかし、協議して定期的に清掃しなければならない。この年間計画も、植栽のチェックリストと一緒に入れておくこと。
外照明はなるべく用いない
工場の看板への外照明は虫を集めることになる。宣伝と防虫対策のどちらを優先するかということになるが、製品の問題を高めるもとになってはならないので、外照明をしないのが一般的だ。ただ、駐車場の照明は人の安全のために必要なので、こういった所には低誘虫の水銀灯を使用するとよい。
ある工場で、工場周囲に集まる虫を捕まえるために、工場の外に捕虫器を取り付けた。施設の施工者が設置したのだが、これに疑問を持ったオーナーから相談を受けた。そんなことをしたら、はるか遠くにいる虫まで工場に誘導することになってしまう。
工場外周の殺虫・防虫剤
工場施設の外壁や、特に出入り口付近に使う防虫・殺虫剤がある。粉体だと工場内に入れ込む心配があるので、液体系を検討してみるのがよいだろう。ヤスデ、ムカデ、アリなど、地をはう虫が工場周囲に居る場合、まず一部で試し、効果と工場内への影響がないことを検証した上で使用すること。

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