【31回目】防虫対策<4>工場内の照明対策

虫の侵入箇所だけでもLED照明にすると効果的
工場内では防虫のため、虫を寄せ付けないタイプの照明が必要である。どんな工場でも原材料と製品、そして人が出入りする場所があり、そこから虫は侵入してくる。その侵入箇所の照明はどうなっているかを見てみると、防虫を全く考えていないことが多い。
昨今、LED照明の価格はかなりこなれてきており、省エネで長寿命だ。今までの蛍光灯から簡単に切り替えられるものも多い。蛍光灯は虫を寄せ付けるが、LED照明は低誘虫だ。そこで、蛍光灯をLED照明に切り替えることで防虫になる。
とはいってもまだまだ高価なので、工場が大規模になればなるほど負担は大きくなる。しかし、虫の侵入箇所だけLED照明に替えるのならそれほど負担にはならない。入出荷場所、従事者の出入り口付近をLED照明に替えるだけで効果を得られる(写真1)。
LED照明の光の指向性は、高域とスポットの二通りがある。LED照明の光はあくまで低誘虫であり、虫を全く寄せ付けないと言うものではないので、工場内に入ったところの防虫対策にはスポットタイプを使う方がよい。スポットタイプを入出荷口の天井に設置すると、床の方に集中して光が当たり、シャッターなどの外に接する部分にあまり光は届かなくなる。外に漏れる光が少ない方が虫を寄せ付けにくいことになる(図1)。
蛍光灯は1~2年で次第に照度が落ちていってしまうが、LED照明は長期間、最初の照度を確保した状態で使うことができるという(図2)。交換の手間と電気代を考慮して、長期的にどの程度コストダウンになるか計算してみるとよいだろう。
低コストで防虫効果のある蛍光灯カバー
蛍光灯に付ける袋状のカバーで、片面がミラーで反射板になり、もう片面が蛍光灯の光を低誘虫の波長に変えるフィルターになっているものがある(写真2)。蛍光灯をこのカバーに通し、反射板の側を天井、フィルター面を下にして設置すると、照度アップと低誘虫の効果が得られる。同時に、両サイドのキャップもあるので、これも付ければ割れた場合に非飛散効果もある。
カバーの太さは蛍光管の太さに応じているが、蛍光管に合うサイズよりも太いものを装着すると、反射面が広角になり光が広範囲に届くため、スポットタイプにするには細めのものを使用する。入出荷口の蛍光灯にこの蛍光灯カバーを装着すれば、低コストで照度アップと低誘虫に対応できる。
LED照明も蛍光灯カバーも、工場外側に使っても低誘虫効果がある。費用と目的に応じてどちらかを使用しつつ、広角とスポットタイプを使い分けるとよい。

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