【35回目】防虫対策<8>捕虫器の設置場所

捕虫器の効果的かつ安全な場所への設置
食品工場において、捕虫器の設置場所が不適切なケースがかなり見受けられる。設置場所が不適切だと誘虫してしまったり、食品への混入の危険があったりする。基本的にモニタリングを目的とする捕虫器は、どういった虫がどの程度居るか、あるいは居ないかを調査するものなので、これでたくさん虫が捕れて喜ぶことではないが、設置する場所は効果的で安全な所にした方がよい(図)。以下に適切な設置場所とそのポイントを記す。

●作業室に入った所で、なおかつ外に誘虫光が漏れない位置
虫が部屋に入ってきた所で捕虫できるようにすれば、虫は奥まで侵入できない。しかし、誘虫光が外に漏れると、その光が誘虫してしまう。そこで、外に光が漏れないで、なおかつできるだけ出入り口に近い所に設置する。特に入出荷口やごみ置き場への設置は、外に光が漏れないように注意する必要がある(写真1)。
●人や食材の動線の上や近くに設置しない
部屋に入る扉のすぐ上に設置すると、虫がよってくる危険な場所の下を人や食材が通ることになる。扉のすぐ上でなくても、人や食材が通る場所や、通路の上には設置しないようにする。
よく見る悪い例は、捕虫器を壁に設置し、その下に食材や包材など、虫混入の危険があるものが置いてあるケース。この場合、設置場所を変えるか、その下にものを置かないように改善する(写真2)。

●手の届く高さに設置する
脚立を使わないと届かない高所に捕虫器が設置されているのをよく見掛けるが、これだと点検や粘着テープの交換がしにくい。また、高所まで飛べない虫もいるようだ。手を伸ばして届く高さに設置するとよい。
●作業室の奥に設置しない
作業室の奥に設置すると、部屋に侵入した虫が奥の方まで入っていくことになる。その途中に食材はいくらでもあるわけなので危険だ。できるだけ出入り口に近い位置に設置する。
●複数の出入り口がある場合は、侵入の可能性が高い側に設置する
例えば、出入り口の一方が工場の出入り口に近ければそちらに、あるいは臭いの出る場所やごみの一時置き場がある側に、といったように虫の侵入しやすい側に設置する。また、かなり広い作業室で出入り口が複数あるならば、出入り口ごとに設置する。
●廊下などの閉鎖された空間に設置すると効果的
従事者の出入り口からサニタリールームまでの間には更衣室やトイレがあるが、これらのある廊下は閉鎖された空間になる。この場所には食品や包材はないので、中央部に捕虫器を設置してもよい。ただし通路の真ん中は人が通るので、壁側に設置する。
また、原材料や包材を倉庫にダンボールのまま入れている場合、梱包の外側に虫が付着して入ってくるので、こういった倉庫に設置するのも効果的だ。

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