【18回目】不適合品の隔離
不適合品の紛失を防ぐ
よく起こる事故の一つに、金属検出機ではじかれた製品を横に置いておいたのに気付いたらなくなっていて、人員交代や製品変更などで正常製品の方に入ってしまったようだ、というものがある。これに加えて、誤作動がよく起こる場合、「どうせまた誤作動だ」として放っておいたら、異物混入クレームとなってしまった、ということもある。こういうときに限って本当に異物が入っているのだ。「間違う可能性のあることは必ず間違える」というマーフィーの法則の一つでもある。
ある工場では、金属検出機ではじかれた不適合品が横の箱に落ちるようになっており、その箱には鍵が付いていて、特定の作業者しか開けられないようになっている(写真1・2)。

是正処置対象製品の絞り込み
中心温度がCCPである製品で、例えば10時に計測した時は正常だったが、10時半に計測したら逸脱していた場合、その間の製品が是正処置の対象になる。10時に測定した直後からの食品の出荷を保留することになるが、その境目が分からなかったら、朝一番に製造した製品から全てが対象になってしまう。一度これを経験すれば、境目をはっきりさせておかなければならないことは身に染みて分かるが、そうでない場合、大きなロスになってしまう。
これは、検査の境目が分かるように製品を少し話して置く、間にボードを挟むなどの簡単な処置をすることで対応できる。この例の場合では、製造日付だけのロットよりも詳細な30分ごとのロット番号管理に発展させることもできる(図)。
不適合原材料の隔離と隔離場所の定期的なチェック
日付が規定を逸脱している、外箱の破損などで検査の必要がある、といった理由で、一時的にでも正規の原材料と違った扱いが必要な原材料は、「隔離」する必要がある。また、ロットサンプル、返品、クレーム対応検査、廃棄物などの保管品も同様である。
これらを庫内の一画に、誰でも識別できるように保管する場所が用意され、間違えて製品や正規の原材料と一緒になって流れ出さないようにしなければならない(写真3)。
また、隔離場所を放置しておくと、そこから流れ出さないまでも、不良在庫の保管になってしまう。長期間保管しなければならない隔離品は限られているので、例えば毎週、毎月といった頻度を決めてチェックと廃棄を行うとよい。
