【20回目】油、空気、蒸気、清缶剤

機械油はミストとなって浮遊する
食品機械に使うホワイトオイルやグリースなど、全ての機械油は食品専用のものを使用しなければならない(写真1)。これはNSFの「H1」カテゴリーで、「偶発的に食品に触れる可能性がある箇所で使用できる潤滑剤」になる。この次のカテゴリーに「H2」があり、「食品に触れる可能性がない箇所でのみ使用できる潤滑剤」だ。

食品機械用の油は一般機械用に比べて高価なので、食品に触れる可能性がない箇所、例えば食品が直接流れるラインの下のカバーがしてある所などには、H1より安いH2カテゴリーを使っているところもあった。しかし、検証したところ、そのような場所で使う油も、機械が動くと細かいミスト(霧)になって飛散することが分かったため、H1を使うようになってきている。一般的に食品と表示されているものはH1カテゴリーだが、念のため調べてみよう。
空気を供給するコンプレッサーはオイルレスも推奨
装置や清掃・洗浄などに使用する圧縮空気を供給するコンプレッサーは、油を使うタイプが多い。その油も食品用を使わないと、圧縮空気が食品を汚染することになる(写真2)。

ISO/TS22002-1の6.5には「コンプレッサーに油が使用され、そのコンプレッサーからの空気が直接製品に接触する潜在的な可能性のある場合は、使用する油は食品用グレードでなければならない」とあり、「油のない圧縮器の使用が推奨される」と追加されている。装置というハード面になるが、オイルレスのコンプレッサーも最近は多く出ているので、新設や交換の場合には検討してみるとよい。
蒸気からの製品汚染に注意清缶剤は食品専用を
直接的でも間接的でも、食品加工に蒸気を使っている場合、その蒸気に問題があると製品を汚染する。例えば蒸気のもとになる水が飲適でなければ、食品を汚染することになる。
また、水は飲適でも、蒸気を通すパイプの内側に次第に付着していくスケール(あか)を防ぐためにしようする清缶剤が食品専用ではなく一般用だと、その清缶剤が食品を汚染することになる(写真3)。
まず、工場の蒸気とパイプラインについて、問題がないか調査をしてみよう。清缶剤が不要になる水質改善システムも出てきているので、これも調査してみることだ。

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