【23回目】清掃・洗浄及び殺菌・消毒プログラム

頻度の決定がポイント
同じISO/TS22002-1の11.3では「少なくとも次のことを規定」とあり、次のことを要求している。

a) 清掃・洗浄及び/又は殺菌・消毒される
b) 指定された仕事に関する責任
c) 清掃・洗浄/殺菌・消毒の方法及び頻度
d) モニタリング及び検証手順
e) 清掃・洗浄後の点検
f) 開始前の点検

これはISOに限らず、全ての規格やガイドラインで共通のものだが、実際に工場の衛生管理対応状況を見るとできていないところが多い。よくある例として、壁の腰位置から上の天井までの清掃・洗浄頻度、冷凍庫内の清掃頻度、フィルターやパッキンの点検あるいは交換頻度と行ったことを尋ねると、「決まっていない」という回答が返ってくる。これらは汚れているか汚れていなそうな状況なので尋ねるわけだが、頻度が決まっていない場合は大方汚れている。決まっていないから「そのうちやる」「やらない」「何も考えていなかった」という状況で、ある日、異物混入事件が起こることになる。
人からの毛髪や細菌、ウイルスと行った異物混入以外の事故は、ほとんどこの「頻度が決まっていない」ところから起こる。適切な頻度が決まっていないことが、異物混入の原因になっているのだ。
チェックリストの作成
11.3の要求事項を具体的に整理すると、「内容、頻度、担当、確認、記録」の5項目になる。そこで、工場内全ての清掃・洗浄、メンテナンスの対象について、まずこの5項目のチェックリストを作成する。最も重要なのは頻度で、「毎日/毎週/毎月/年単位」のどれかに当てはめる(表1)。

このとき、頻度が分からない場所も多いが、状況判断して決めてしまうとよい。例えば毎週か毎月か分からない場合、とりあえず毎月に決めておき、運用後しばらくしてから結果を観察して、変更もしくは維持すればよい。担当は実施する人、確認は実施後に確認する人で担当者以外でなくてはならない。
この最初の表を作ったら、今度は頻度を基に2つのチェックリストを作る。一つは「毎日・毎週のチェックリスト」(表2)で、これは毎週1枚使うが、e)清掃・洗浄後の点検とf)開始前の点検を別にするなら2枚になる。

もう一つは「毎月・年のチェックリスト」(表3)で、これは年に1枚使う。これがあれば忘れることはなく、運用により効果が上がるのは確実だ。

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