【15回目】車両、輸送車及びコンテナ

頻度を決めた車両の清掃を
ある食品工場では、技肉輸送に使う車両のコンテナ内は毎日泡洗浄し、キムチを輸送する車両は毎日洗浄だけでなく脱臭もしている。また、においのない段ボール入りの食品を輸送する車両は月に8回清掃し、4日以上間隔を空けないという条件が入っている(表1)。

さらに、この事例の工場では保守点検を年2回行っている。これは食品に危害を与える可能性のある点についての保守点検で、冷蔵庫では冷蔵装置と温度モニターの点検になる。
製品温度の確認
冷蔵庫では温度モニターで庫内の温度を確認する。温度モニターがない保冷車などで、製品の表面温度を測定できる場合には表面温度計でチェックする。ただ、箱を開けたり中心温度を測定すると帰って危害の元になる場合は測定できない。
ルート配送している場合は、出発時、配送途中、最終配送時の3回温度測定をすると経過が分かる(表2)。

配送委託している場合の温度確認
13年の秋、冷蔵製品を宅配している複数の業者がずさんな管理をしていることが次々に発覚して問題になった。日本では、大型コンテナの輸送でも製品温度の監視をしていないことが比較的多い。米国のあるシッパーが、「船輸送コンテナ内の温度監視を要求していない企業が日本だけ多いのが不思議だ。自分が購入する製品なのに・・・」と言っていた。
コンテナにしろ宅配便にしろ、温度データロガーを入れれば輸送中の温度がどのような状態なのか簡単に測定できる(写真)。個数の多い宅配便製品の温度監視は、データロガーを入れた箱を時々社員の自宅などへ送って確認すれば、状況がすぐに分かる。

バルク用コンテナの使用方法
バルクとはバラ積みのことで、牛乳の生乳(原乳)を運ぶローリー車や、養殖の魚介類を運ぶ車などがそれに当たる。例えば養殖の帆立貝はダンプカーなどで運ぶが、車両は専用でなければならない。他の製品と兼用では交差汚染が起こる。魚となら兼用でもいいだろうと考える人もいるが、魚と貝では危害要因が違うので、交互に積載してはならないし、保管場所も別にしなければならない。
輸送車の危害リスト
輸送車に関する危害リストには以下のようなものがある。
物理的危害⇨ビス、部品、構造欠陥、点検不足、塗料、汚れ、ほこり
科学的危害⇨油、潤滑油:食品機械用潤滑油、排気ガス、環境ホルモン、包材のインク
生物学的危害⇨バクテリア、ウイルス、ネズミ、虫

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